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エストニアの治安要員の露による拘束

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Доброго вечора!

教祖です。


NATOのウェールズサミットの締めくくりであるWales Summit Decralationについて書こうと思っていたのですが、

昨夜からの頭痛が朝起きたら酷い肩痛に発展してしまい、痛みでざっとしか読めなかったので、今夜はエストニアの治安要員が露のFSBにより拘束されたニュースについてです。


エストニア側の発表によれば、エストニア保安庁(KAPO)の職員Eston Kohver が国境警備任務中、越境してきたロシア側の何者かに拘束されロシア国内に拉致された、というもの。

http://online.wsj.com/articles/estonian-officer-abducted-near-border-with-russia-1409928475
http://www.baltictimes.com/news/articles/35518/#.VAsxbiwcTIV

僕は当初、なぜエストニア側がこの行為をロシアによるものと断定したのかについて疑問に思っていたのですが、ロシア側からそれを認めました。

ただし、ロシア連邦保安庁(FSB)によれば、Eston Kohverがロシア領内で諜報活動をしていたため拘束した、とのこと。
http://en.itar-tass.com/russia/748380


この件については、情報が少ないのでこれ以上は深く掘り下げられません。

ただ、いくつか仮定を行ってそれについて考察することはできます。

最大の問題はもちろんどちらが正しいのかということ。


仮にエストニア側が正しいと仮定すると、これは現場のFSBの突発的行為なのかあるいは一貫した戦略に基づいた露政府の行為なのかということです。


FSBの突発的行為ならば、なぜウクライナでの和平に向けた合意がなされ、またオバマがエストニアを訪問してバルト三国の防衛について言及した直後というこの時期において、こうした行為は極めてリスクの高いものであるにもかからわずかばい立てしたのかという疑問が生じます。

もちろんそのためにエストニア側が悪いという創作話を作り上げたという見方もできます。

しかしNATO・EU加盟国であるエストニアに対してのこうした行為は、ウェールズサミットが終了するのとほぼ同時期に行われたということもありかなりのレベルの挑発行為であると西側に認識される恐れが高い。

そうしたリスクを犯してまでかばい立てする理由があるでしょうか?


もう一つは、露政府の戦略的な行動であるという仮定。

これは、今回の戦争におけるロシアの戦略がわかり辛いものであるために分析が困難なものです。

ただ、エストニア側が悪いと言っていても西側が納得するはずがないということはロシアもわかっているはずであり、ロシアはそうしたリスクを承知の上でこの行為を行ったことになります。

ロシアはNATOの本気度を試すためにこの行為を行ったという見方もあります。

しかし、ウクライナでの行動ならともかくこれはNATO本体に対するものであり、「試す」だけの行為としては極めて代償が大きいものです。

ウクライナにおける和平に向けたロシアの意志についても西側は深い疑念を持つことになるでしょう。


こうしてみるとどちらにしてもロシア側の行動は極めて理解し辛いものであることがわかります。

しかしエストニア側の行動であると仮定しても…

現在エストニアを含むバルト地域はNATOの最重要防衛ラインであり、エストニアがNATOに連絡せずにこの行動を行っているとは考えにくい。

ただ、NATOが関与していると仮定するとNATOがこの件についてまだ動いていないということから少々疑問がわかないでもないですが…


この件については、より多く情報が出てきたらまた話題にします。


全く別の話になるのですが、グルジアはISISの件で米軍主導の作戦に参加するかもしれません。
http://uk.reuters.com/article/2014/09/06/uk-georgia-usa-security-idUKKBN0H100120140906

記事にもあるように、グルジアはアフガニスタンでのNATO主導のISAFに参加し、30人以上の犠牲者を出しています。

今後、2008年のような西側がグルジアを見捨てるような事を再び行えば戦死者の魂は浮かばれないでしょう。

しかし、現実は過酷です。


今日はこんなところでしょうか。

それでは、До побачення!
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