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Ambiguous warfareの反作用:ロシアの人道援助に対する警戒の例

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Доброго вечора!

教祖です。


今回のロシアによる人道援助の件に対するウクライナその他の周辺諸国の反応から、露のいわゆるambiguous warfareの問題点のひとつについて書いてみたいと思います。

この点は、すでに前のエントリで指摘した問題点の一つです。

早速形になって現れてきたようです。


12日、ロシアの人道援助隊がウクライナに向かっているというニュースに対し、ウクライナ人や西側諸国から疑惑の目が向けられました。

僕はtwitterで彼らのツイートを見ていたのですが、概ね「トロイの木馬」という意見でした。


ロシアのトレーラーの積荷についてかなり疑惑がもたれていました。

例えばこのツイートでは、他のユーザーに対し白布で覆われている中身について写真から解明してくれるよう要請。
https://twitter.com/lennutrajektoor/status/499243886876061696

このツイートはロシアの援助隊のルートを推測しているもの。もはや侵攻軍あつかいです。
https://twitter.com/djp3tros/status/499231161554853888

twitterでは、#ГуманитарныйКонвой  (人道援助コンボイ)のタグをつけ援助隊の動きについて論じるアカウントが多数に上りました。

政府関係者のツイートとしては、このリトアニアのリンケヴィチウス外相のもの。

「ロシアのウクライナ東部への侵攻の高い可能性。ウクライナ政府の受け入れなしの全ての人道援助は侵攻を意味するものでしかない」
https://twitter.com/LinkeviciusL/status/498879295746736128

このように激しいものです。


これは、ambiguous warfare、一言で言えば非対称戦を国家による戦争の手段として用いた場合、それは隣国の社会の上から下までを高い警戒態勢においてしまうため、隣国のロシアに対するガードが必要以上に上がってしまうのです。

ambiguous warfareは詭道の最たるものです。詭道の「詭」の度合いと隣国の警戒心は正比例します。

結局それが自分自身の外交政策に対する縛りとして跳ね返ってくるのです。


さらに、今回は別の危険もあります。

ロシアは戦争の大義名分を国外ロシア人の保護としています。

そして国外ロシア人に対しプロパガンダを行い侵攻のためのツールの一つにしています。

ロシア系マイノリティーをかかえ、ロシアによるambiguous warfareに怯えるエストニアやラトヴィアでは、主要民族によるロシア系マイノリティーに対する警戒が今後高まることが予想されます。

実際にクリミア侵攻の事態が動いている中、ラトヴィア在住のロシア系住民が、ロシアにラトヴィアの併合を求めるネット署名を行っています。

こうした流れにより国外のロシア系住民の立場が今後危険になるような場合、プーチン政権は彼らと国内から行動を起こすことを迫られる事態になるかも知れません。

プーチンの支持率はかなり高いところで維持されていますが、それはプーチンの今後の政策に対する縛りともなるのです。


ちなみに、ラトヴィアの無国籍ロシア人についてはのちに改めて触れますが、

ラトヴィアには別にラトヴィア人とロシア人との間に亀裂を生じさせていることがあります。

それは、第二次大戦中独軍に徴兵され戦死したラトヴィア人兵士の扱いです。

ラトヴィア人側は慰霊・記念する立場ですが、ロシア人は彼らを「ファシスト」と呼び真っ向から反対しています。

毎年3月16日このラトヴィア人のための記念式典があるのですが、この日はクリミアのロシアへの編入を求める住民投票当日であったため、それと同期してデモを計画していたロシア人との衝突を回避したい政府は政府要人に記念式典への参加を禁止していましたが、

この式典に毎年参加していたツィリンスキス環境保護地域開発相が政府の制止を振り切って今年も式典に参加し、罷免されています。


こうした対立は、ロシアが行ったambiguous warfareの副作用として今後悪化する可能性があります。


さて、今日はこんなところでしょうか。

ちなみに、僕の生みの親である八幡先生のコミケのお品書きができましたので、リンク貼っておきます。
https://twitter.com/yahataa/status/499547319121879046

どうぞよろしくです!


それでは、До побачення!
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