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NATOの今後の防衛戦略

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Доброго вечора!

教祖です。


今回はブリードラブNATO軍司令官(SACEUR)によるNATOの今後の防衛戦略の提案についてです。

記事はこれ。

http://www.stripes.com/news/breedlove-nato-must-redefine-responses-to-unconventional-threats-1.296129#.U94RfnGH8T8.twitter

ブリードラブが想定するロシアの新戦略は以前投稿した「ゲラシモフ・ドクトリン」で、すでにクリミア、ウクライナ東部で行われたものであり、今更という気もしないわけではありません。

論文の前半はロシアのこうした新戦略により加盟国の領土保全を謳うワシントン条約第4条が新しい形で侵される危険が高まったというもの。

論文の後半は、英国議会防衛委員会の報告書についての言及です。

これはこちらの記事にも詳しく述べられています。
http://www.globalresearch.ca/uk-parliamentary-defense-committee-demands-nato-prepare-for-confrontation-with-russia/5394551

この報告書における提言は、

1.NATO緊急対応部隊の劇的な改良
2.バルト三国における前方展開
3.バルト三国におけるNATO軍の継続的駐留と訓練・演習
4.NATO加盟国全てが参加する大規模演習

バルト三国はすべてNATO加盟国であること、エストニアとラトヴィアはロシアと直接国境を接し、先日解決したとはいえ領土確定問題が存在したこと、また国内にロシア系住民を抱えること、そして実際にバルト地域においてロシア・NATO両軍による活発な示威的軍事活動が行われている事を考えれば、この報告書がバルト三国重視であることは理解できます。

しかし疑問も残ります。

報告書が想定するのはあくまでもロシアが非対称的手段で侵攻してくることであり、現地のロシア系住民がそれに呼応して軍事行動に参加するような場合どうするのか、それにどう備えるのか。

また、例えばラトヴィアでは第二次大戦時に独軍に徴兵されたラトヴィア人兵士の慰霊碑を巡って、彼らをファシスト協力者として慰霊に反対するロシア系とラトヴィア人との間に対立がある。これが衝突にまで発展するかははっきりしたことは言えませんが、先の例において、ロシア系住民が侵攻してくるロシア軍に呼応した場合ラトヴィア・エストニアの主要民族との衝突が起きた場合対応できる能力を緊急対応部隊あるいはその支援部隊に持たせるのか。

こうしたことは平時から両民族の関係調整を行う必要がありますが、そこまで考えているのか、という点です。


さらに、バルトのみに集中することで果たして良いのか。

前のエントリで書いたようにルーマニアとその周辺も安定しているとは言えないですし、またバルカン半島はNATOの柔らかい横腹であり続けている。

ロシアの親セルビア政策については、別のブログにエントリを書きました。

http://crnogorac.blog117.fc2.com/blog-entry-109.html

今後不安定化が広範囲にわたるようになれば、バルト三国のみだけに集中していられる事態ではなくなると思われます。


今日はこんなところでしょうか。

До побачення!
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