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ウクライナの親露派・ロシア系の今後の西側による扱い

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Доброго вечора!

教祖です!

今回は、特定のニュースではなく、ウクライナ情勢の今後の大まかな見通しについて。

見通しというより、西側の今後のウクライナ東部の親露派・ロシア系の扱いについてです。


先日のマレーシア航空撃墜事件、ここでは真偽の究明については行いません(家のPCからネット繋いでいる身には無理です)。

ただ、西側の方向性は決まっています。犯人は現地の親露派であること、それを支援している(と断じている)ロシアにさらなる制裁を科すこと。

この制裁について、天然ガスの根っこを押さえられている欧州諸国の中に温度差があります。

しかし、西側諸国が直接ロシアに対し行う制裁自体はそれほど深刻なものではありません。

問題は、今後西側がウクライナ東部の親露派をどのように扱うか、彼らを攻撃している現ウクライナ政府をどうするのか。

現実には、西側にとって親露派は殲滅すべき、少なくともされても一向にかまわない存在となっています。

これについても西側諸国内で温度差があると思いますが、少なくともウクライナに隣接・近辺諸国はこの件について先鋭化しているように見えます。

例えば今月2日のツイッターで、ラトヴィアのリンケーヴィチウス外相は、ウクライナ東部の親露派はテロ集団としてEUのリストに載せるべき、ラトヴィアはそれを全面的に支援すると発言しています。

https://twitter.com/edgarsrinkevics/status/495250549567393792


この状況、90年代前半のクロアチア・ボスニア内戦におけるセルビア人勢力の西側からの扱いによく似ているのです。

クロアチアでは、1995年のクロアチア政府軍によるセルビア人勢力支配地域の攻撃・占領が西側諸国の支持により行われました。

ボスニアではNATOによるセルビア人勢力に対する攻撃とともに、クロアチア人、ボシュニャク人(当時はモスレム人などと呼ばれていました)勢力が前進して圧倒的だったセルビア人勢力を大幅に後退させました。

僕自身は、この西側による介入自体には特に異を唱えるものではありません。

この紛争がどのような形で始まったにしろ、これを終結させるにはもっとも勢力のあるセルビア人を悪者にし、バランスオブパワーの原則に基づき民族の安定した境界を作り上げたことは、95年以来武力衝突が再燃していないことを見れば、評価はすべきだと思います。

しかし、この間のセルビア人の扱いは酷いものでした。特にクロアチア。

95年のクロアチア政府軍による攻撃の際、セルビア人に対し残虐行為が発生しています。

しかしそれについてクロアチア政府が西側から厳しいお咎めを受けたわけではありません。

ハーグでの裁判における政治的なことははっきりと言い切れるものではないのでこの件を引き合いに出すのは気が引けるのですが、個人的にはセルビア人側のムラディッチに対応するクロアチア側の「戦犯」ゴトヴィナがハーグで無罪放免になって帰国していることはどうにも西側の身内びいきを感じてしまいます。


この件を、今回のウクライナ東部にあてはめるとどうでしょうか。

西側はロシアと直接やりあう気はない。ゆえに、ウクライナ政府軍への援助(重大な意味を持つ援助はまだしていませんが)を拡大する可能性がある。

そして、ウクライナ政府軍が何をしようとも黙認する可能性がある。

現にウクライナ政府軍による攻撃は民間人居住区をも攻撃対象とした無差別なものですが、それについて西側がウクライナ政府を押さえようとしている動きは見られません。

これについては、この戦争に一定の決がついた後に、損害の程度に応じて西側からのアクションはあるかもしれません。

例えばウクライナ人極右「プラーヴィイ・セクトル(右派セクター)」の武装集団も戦闘に参加しており、現地で実際どのようなことになっているのか懸念されるところです。

党首ドミトロ・ヤロシのFacebook 
https://www.facebook.com/dyastrub

しかし、これがどの程度の「お咎め」で終わるのか、今までの経緯を見ると、西側の今後の姿勢にあまり期待を持てそうにありません。


…東部の親露派支配地域のロシア人、また親露派と見なされる恐れがあるウクライナ人は、逃げられるうちに逃げたほうがよいのではないか、というのが個人的な感想です。

ウクライナ東部は、1995年のボスニアではなくクロアチアに似ている。

ちなみに1999年のNATOによるユーゴ空爆後にコソヴォから発生したセルビア人難民の政治的扱いを見れば、それらの難民が西側から厚情を持って扱われるとは期待しがたいですが。


それでは、今日はこのへんで。

До побачення!
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