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バルト三国に対するHybrid Warfareの可能性

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Dobry vecer!

エリシュカです。

2月から理論面を強化するために理論書と格闘していたのに加えてここ最近バルカンのほうが慌ただしくなってきたのでそちらに主に取り組んでいました。

バルカン方面の情勢についてはこちらで書いています。 http://crnogorac.blog117.fc2.com/


さて…

先日、トルコのアンタルヤで開かれているNATO外相会議においてNATOのストルテンベルグ事務総長はロシアによるウクライナ東部の親露派への援助について非難しているように、件の停戦についてはまだまだ不透明というしかない状況です。
http://www.hurriyetdailynews.com/nato-set-to-gather-in-antalya-with-russia-and-jihadist-threat-top-on-the-agenda.aspx?pageID=238&nID=82265&NewsCatID=359


さて、今回は、バルト三国に対しHybrid Warfareが行われる可能性についてです。


私はずっと、ロシアがこれを行う可能性はゼロに近いと認識していました。

今でも、その可能性はかなり低いと思っています。

しかし、今現在のNATO内、特にその中の主要メンバーである西欧諸国が予想以上に弱体化している(具体的にどの程度弱体化してるかはまだ見ている最中ですが)印象を受け、この認識は若干変わってきました。


ご存知のようにHybrid Warfareは、ロシア本国は「一切関与していない」と100%シラを切る戦争です。

ストルテンベルグ事務総長は、Hybrid WarfareがNATO加盟国に対し行われた場合でもワシントン条約第5条に定められた集団的防衛行動を発動すると言明しています。

ただしそれは、あくまでもNATO加盟国内で行われている行為について公式に「Hybrid Warfare」だと認めた場合です。

これはつまり、防衛行動に消極的な加盟国は、「プーチンが侵略ではないと言っているのだから、違う」と主張する余地を与えてしまうのです。

Hybrid Warfareは「正規軍」であると明々白々に認識できる軍隊による侵略ではないことはウクライナの例でみられた通りです。


このレベルでNATO加盟国同士で議論が生じた場合、展開の早いHybrid Warfareを効果的に食い止めることができるでしょうか。

しかもHybrid Warfareは現地のロシア系住民を扇動する方法をとるため、これがいったん行われるとその加盟国内で長期にわたる民族紛争が起きてしまうのです。

NATO域内でそれが生じるだけでも、ロシアにとってはかなりの得点。


また、NATOが速やかに行動を起こした場合でも、加盟国によっては戦争に参加しない国も出てくるかもしれません。

1999年のNATOによるユーゴ空爆ではギリシアは戦争に参加しませんでした。

それがNATO内で軍の規模及びその地政学的位置的に重要でない国なら良いのですが、そうでない場合NATO軍は困難な事態に直面することになるかもしれません。

NATOは米軍に頼る割合が大きいですが、後者の問題はいかんともしがたいものになるかもしれません。


このような認識を新たに持つことになり、

以前のエントリでバルト三国はもうさほど関心を払わないと書きましたが、それを改め

それ相応の関心を持って観察し、書いていきたいと思います。


今日はこんなところでしょうか。

それでは、Na shledanou!

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管理人への執筆依頼などはこちらの連絡先でお受けいたしております。 http://seeuro.com/?page_id=10


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