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ウクライナ、バス攻撃事件の影響

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Dobry vecer!

エリシュカです。

今回は、ウクライナのドネツィク近郊ヴォルノヴァハで起こった民間人の乗ったバスへの攻撃とその後の流れについてです。

1月13日に起こったこの事件はウクライナ国内でかなり深刻に受け止められています。

15日は服喪の日とされ、リトアニアもこれにならったようです。
https://twitter.com/LithuaniaMFA/status/555605334983991296

ウクライナ大統領、首相、ウクライナ議会は欧州議会、欧州委員会などに親露派武装集団をテロリスト認定するよう要請しました。
https://twitter.com/UKRinVAT/status/555366491353530369
https://twitter.com/UKRinVAT/status/555371991335968769

注目されるのは、件のシャルリーエブドの件にリンクさせる形でこの事件がウクライナ人に受け止められていることです。

Je suis Charlieにちなんで"Je suis Volnovakha"がウクライナ人によって拡散され、twitterでもこのハッシュタグをつけたツイートが多くみられました。

そもそもポロシェンコ大統領のtwitterアカウントがこの文をアイコンに使い、この運動を広めることを呼び掛けています。
https://twitter.com/poroshenko/status/555469503870824448

問題は今現在有名無実化しつつも存在し続ける停戦合意の行方です。

ポロシェンコ大統領はこの事件の後ドイツのメルケル首相、フランスのオランド大統領と電話会談していますが、

メルケル首相は当日ドイツを訪問していたNATOのストルテンベルグ事務総長との会談でNATOが露と対峙することに消極的な発言をしており、
http://www.b92.net/info/vesti/index.php?yyyy=2015&mm=01&dd=14&nav_id=946757&utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter

ポロシェンコにどのように応答したのか気になるところです。


さて、このジュシュイシャルリーに連動したウクライナの動きはジレンマをはらむものです。

西欧諸国内で反過激イスラム・反移民感情が盛り上がり右派の勢力が増大すれば、そうした右派はたいてい反EUのスタンスであり、

統一されている欧州に支持されていることが生命線であるウクライナにとっては非常に好ましくない事態になる恐れがあるのです。


さて、今後ロシアはどう行動するでしょうか。

停戦が有名無実であるとはいえ、大規模に軍を投入するには公式に戦争状態にあると宣言することが不可欠です。

そして今現在のドネツィクとルハンスィクだけを「凍結された紛争地域」にしたところでウクライナ全土の不安定化は不可能です。

この場合、ノヴォロシアの創設まではできなくても、せめて海岸地帯は奪取、少なくとも紛争地域にしてウクライナにもNATOにも使えないものにしたいところでしょう。

マリウポリからオデッサまで紛争を拡大し、沿ドニエストルと連結させるのが考えられる今後の行動かもしれません。

そういえば、ウクライナ領ベッサラビアで妙な動きが出ているようです。
http://neweasterneurope.eu/articles-and-commentary/1437-the-republic-of-budjak-next-in-line

ベッサラビアはプルート川とドニエストル川にはさまれた全域をさし、もともとルーマニア領だったのですがソ連にもぎ取られたあと現在のモルドヴァ以外の部分はウクライナ領になっています。


凍結された紛争ということで、OSCEなどの介入の責任を追及する声もあります。

ドネツィク空港の戦闘で動きがあった件についてこのユーザーは、
https://twitter.com/tuumapomm/status/555738351299756032

エドワード・ルトワックの国際機関による紛争介入の弊害についての主張を思い起こさせます。

ちなみに次期OSCE議長国はセルビアなのですが、
http://inserbia.info/today/2015/01/serbia-takes-over-osce-chairmanship-at-difficult-time/

これについてかなりウクライナ人が懸念している模様です。


次回はバルト三国について書いてみたいと思います。


今日はこんなところでしょうか。

それでは、Na shledanou!



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