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ウクライナ、二つの選挙と今後

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Доброго вечора!

教祖です。


ウクライナでの二つの選挙が終わりました。

ウクライナ議会(ヴェルホヴナ・ラーダ)と東部2州の選挙です。

予想通り、前者は親西派の圧勝、東部2州では真逆という結果が出ました。

予想通りなのでこれについて特に言うことはありません。

ただネタ的に、昨日スウェーデンのビルド元外相がこのツイートで紹介していた

https://twitter.com/carlbildt/status/528926642425856000

「選挙監視団」のリストを紹介しておきましょう。

http://anton-shekhovtsov.blogspot.se/2014/11/fake-monitors-observe-fake-elections-in.html

いずれも欧州各国の極左や極右で、思わず吹いてしまいました。


さて、今後です

ロシアが停戦期間にこの東部2州を分離させる動きを着々と進めていることにウクライナ政府はもとより西側もかなり懸念を抱いています。

いくつかの国が選挙結果を認めないと公にしていますが、EU諸国は基本的にこの流れでしょう。

資源輸入など経済関連の問題によりEU諸国に対露強硬政策に消極的な態度を取る国々もありましたが、今回のロシアのこのアグレッシヴな行動は予想外だったと思われます。


今回の戦争の先が読みがたいのは、ロシアの戦争目的がなんなのかわかりづらいという点につきます。

ロシアの行動そして主張は(言っちゃ悪いですが)土地争いを始めたバルカンの小国と非常に似通っており、これを大国のロシアが本当に額面通りそうした理由でやっているのかという疑念がどうしても生じてくるのです。

そもそもノヴォロシアの樹立というのが不合理そのものに見えます。これを樹立してその後どうするのか。この広大な地域で親露派・ロシア人とウクライナ人との民族衝突が始まってしまったらロシアはかなりのエナジーをここに蕩尽することになります。

ただ、他者視点では非合理でしかない戦争目的のためにある国が戦争を始めるというのはよくあることであり、最初からプレイヤーの思考と行動が合理的であるのを前提しての分析にはもちろん限界があります。

論者の中には、ひょっとしたらプーチンは西側がウクライナの「ファシスト」をたきつけてロシアに害をなそうとしているという自身のレトリックを頭から信じているのではないか、という見方も出てきています。


ともあれ、ウクライナの「停戦」は(あるツイートで ceasefire war と呼称しているのを見て笑ってしまいました)いつウクライナ政府が公式に認めるか、でなければなし崩し的に大規模戦争に発展するかという段階にまで来ていると思われます。

戦闘はずっと続いており、例えばドネツィク空港の攻防戦(防衛側のウクライナ兵たちは「サイボーグ」と呼ばれ一部で英雄視されています)、その他周辺地域での戦闘。マリウポリなどへの攻撃。

現地からは露軍が増強されているという情報も(未確認ですが)伝わっています。

現地のウクライナ人には露軍が頭部とクリミア、そしてオデッサ、沿ドニエストルとノヴォロシア構想に沿った軍事行動を企てていると疑っています。

現地住民に対する暴力行為も行われているようです。

これはザハルチェンコが公にしたものですが、ドネツィク州にて286名の若い女性が殺害され埋められているのが発見されました。

http://osvedomitel.com/1097-v-doneckoj-oblasti-nashli-tela-okolo-300-zastrelennyx-zhenshhin/

第三者による究明によらないかぎり今ここで何が起きているのか正確に把握するのは不可能でしょう。

ほかにも住民に対する攻撃が多発しているのであれば、東部におけるロシア系とウクライナ系との共存はもう不可能でしょう。

東部2州が独立しようとしまいと、今後バルカンでのような民族浄化が行われる可能性があるでしょう。


そしてこうした騒乱を管理するのはロシアのほうです。

2008年、ロシアはグルジアに侵攻し露骨に西側に寄っていたグルジアの姿勢にストップをかけ西側に示威を行いましたが、その後も西側は変わらずグルジアにタッチし続けました。

ウクライナの戦争がロシア有利に終わったとしても、その後も西側のウクライナ、そして東方いじりを阻止できるとは思いません。

ならばこそ、ロシアはバルトおよびバルカンにおける攪乱を狙ってくるかもしれません。

特にNATO加盟国であるバルト三国において露系を先導し国内に騒乱を起こせば、露軍がグリーンマンとして侵攻する必要もなくNATO域内に紛争地域を作ることに成功するでしょう。

先のロシア空軍によるNATO加盟国に対する大規模領空侵犯などの行為の目的の一つは、これらバルト三国のロシア系にモスクワは彼らをバックアップするということをアピールする狙いがあるのかもしれません。


今後も、この二地域に対する注視は、必要です。


今回はこんなところでしょうか。

それでは、До побачення!

*バルカンについて語っている姉妹ブログもよろしくです! http://crnogorac.blog117.fc2.com/




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