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コーカサスの重要性の再浮上

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Доброго вечора!

教祖です。


ウクライナ南東部のノヴォアゾフスィクとその周辺で新たな動きがありましたが…

どうにもロシアの、この戦争により達成したいヴィジョンが見えてこないですね。と言うよりヴィジョンに戦略がつりあっていないという。

最初から僕は、ロシアの戦争目的は西側に東方膨張政策を放棄させることだと思っています。しかしそのために東部のロシア系地域を独立させようとしたところで、困るのは自分のほうです。

NATOにとってウクライナは所詮非加盟国であり、集団防衛義務があるのは当然加盟国のみ。影響圏に紛争地帯ができてしまって困るのはロシアのほうです。

そこで仮に、ロシアの戦争目的が単にクリミアとウクライナのロシア系地域(東部と南部、いわゆるノヴォロシア)の独立・併合だとしてみます。

しかし、クリミアで見せた手際の良いambiguous warfareは、すっかり政治・社会全体を警戒させてしまった今のウクライナの他地域には通用しないでしょう。

クリミアのあとにそれが行われた東部では今のような状況になっています。

ambiguous warfareは、クリミアのように地形的また社会的にすみやかな占領を行いやすくまた一度奪取してしまえば防衛が容易な地域でしか通用しないのです。

ウクライナ政府を持久戦に持ち込むにしても、NATOは今後ウクライナの防衛に積極的財政支援を行うなどバックアップ態勢を強化する姿勢を打ち出しています。

http://www.theguardian.com/world/2014/aug/26/nato-east-european-bases-counter-russian-threat

"Ukraine's president, Petro Poroshenko, is to attend the Nato summit and will be the sole non-Nato head of state to negotiate with alliance leaders. Four "trust funds" are to be established to finance Ukraine's military logistics, command and control structures, and cyber defences, and to pay the armed forces' pensions."

さらにノヴォロシアの奪取に成功したとしても次は隣接するモルドヴァの沿ドニエストルとエストニア、ラトヴィアのロシア系地域でしょうか。

そうして際限も無く手を広げていくことが可能なのでしょうか?

以前からしつこく書いているように、ロシアのこの戦争方法は周辺国を極度に警戒させるのです。

今回の件でリトアニアとラトヴィアの外相はいち早く声明を出し、

ラトヴィア、リンケヴィチス外相 https://twitter.com/edgarsrinkevics/status/504922897652387840

リトアニア、リンケヴィチウス外相 https://twitter.com/LinkeviciusL/status/504916719073509376

さらにリトアニアは国連安保理の開催を提案しています。

ウクライナ本国の動きとしては、これは一昨日あたりから始まったものですが、キエフで市民が政府の東部での対応は「生ぬるい」として大統領と国防相の辞任を求めるデモを行っています。

http://rt.com/news/183396-kiev-poroshenko-military-protest/

クラウゼヴィッツの戦争の三位一体の一つ「国民の激情」はより大きくなっている模様です。

この状況では、持久戦に持ち込んでも勝算は低いのではないでしょうか。


ところで、僕はもう西側にとって南コーカサスに手を出す力は無く今後は地政学的角逐は主に東欧でなされると思っていました。

しかしパイプラインの元を握られている欧州にとって中央アジア、コーカサスからの資源輸送は重要さを再び増してくるものと思われます。

今現在ルーマニアのパイプラインをモルドヴァに引く、スロヴァキアのをウクライナに、などと苦心している最中であり、またロシアがウクライナでデッドロック状態に陥り南コーカサスに向ける余力がなくなれば、西側にとって口だけでなく実際に手を出してくる余地が生まれるかも知れません。

イランのパイプラインがアゼルバイジャンのに繋がる可能性が出てきたとなれば、なおさらでしょう。

http://www.azernews.az/oil_and_gas/69922.html

今南コーカサスではアルメニアとアゼルバイジャンとの紛争が再燃していますが、動きとしては、グルジア、トルコ、唖然ルバイジャンというBTCパイプライン諸国の防衛相の会談。グルジアのアラサニア国防相によるツイートです。

https://twitter.com/irakli_alasania/status/501772079859912704
https://twitter.com/irakli_alasania/status/501772589107130368
https://twitter.com/irakli_alasania/status/501772878577029120

アゼルバイジャンの飛び地であるナヒチェヴァンで行われたのが非常に面白いと思いました。

ロシアはこの地域を一括して影響下に置きたいと意図しつつも、対立するアゼルバイジャン、アルメニア関係には苦慮しそうです。

アルメニアは、ロシアがアゼルバイジャンに軍事支援を行ったことについてロシアを非難しています。

ちなみに、極端な反露姿勢だったサアカシヴィリ政権が終わったグルジアですが、露によるクリミア侵攻以降ロシアに対する不信が高まっている印象です。

ウクライナ政府軍の負傷者の治療支援など

http://www.hromadske.tv/politics/gruziya-dopomozhe-likuvati-poranenikh-v-zoni-ato/

今回のロシア軍の侵攻によりさらに不安が高まっているようです。


最後に、今までの文章とのつながりはないですが、

ウクライナの東方典礼カトリック(儀礼は東方正教式だがカトリック、ウクライナ西部に多い)首位大司教による声明がありましたので、リンクを貼っておきます。

http://www.christiantoday.co.jp/articles/13930/20140826/ukraine-greek-catholic-primate-letter.htm


今日はこんなところでしょうか。

それでは、До побачення!
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