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ゲラシモフ・ドクトリン

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Доброго вечора!

教祖です!

開始しておきながらご無沙汰して申し訳ありませんでした!

やっと時間が取れるようになったので、再開していきます。


今回は、ツイッター上でMark Galeottiがツイートした内容について。

The 'Gerasimov Doctrine' + Russian Non-Linear War
https://twitter.com/MarkGaleotti/status/485816982798090241

http://inmoscowsshadows.wordpress.com/2014/07/06/the-gerasimov-doctrine-and-russian-non-linear-war/

ロシアのゲラシモフ参謀総長が2013年2月27日に発表された論文集に投稿したものについてです。

このアイデア自体は新しいものではありません。

「The role of nonmilitary means of achieving political and strategic goals has grown, and, in many cases, they have exceeded the power of force of weapons in their effectiveness.」 

「The open use of forces — often under the guise of peacekeeping and crisis regulation — is resorted to only at a certain stage, primarily for the achievement of final success in the conflict.」 

「the use of special-operations forces and internal opposition to create a permanently operating front through the entire territory of the enemy state, as well as informational actions」

「The differences between strategic, operational, and tactical levels, as well as between offensive and defensive operations, are being erased」

戦争のやり方として非対称戦を選択し前面に持ってきたというもので、読んでいると懐かしいものを感じました。

しかしこれは、ロシアの今後の戦争のやり方を読む解く上で、非常に重要だと思われます。

実際にこれは今年に入ってクリミアとウクライナ東部で為されたことです。

Mark Galeotti氏はロシアの新しい地政戦略を「ゲリラ地政学」と呼んでいますが、こうした「戦争」を「備えが緩いところを狙って」しかけてくるとなったら周辺国にとってかなり厄介な事態となります。


しかし、これはロシアにとって得策なのでしょうか?

そもそもこうした非対称型の戦争は、攻勢の手段として用いて成功するには条件が整う必要があると思われます。

単純に、クリミアとウクライナ東部の現在の状況を見るとわかりやすいと思います。

ゲラシモフが言う「特殊作戦部隊と現地の反対勢力を使用」して対象地域を乗っ取るには、クリミアのように政府軍の反撃の可能性が無いかかなり遅く行われると確信できる、また反攻が開始されても地形的に攻略が困難である、戦争開始前より中央政府との関係が弱く早期に政体を乗っ取れる可能性があるなどの条件が満たされている必要がある。

これの反対事例がウクライナ東部だと思われます。

さらに、ウクライナ東部の事例は侵攻側が早期に事態を収拾できない場合、長期にわたり対象地域が不安定化する恐れが大だということです。

ゲラシモフはこうした非対称戦の事例としてアラブの春を上げていますが、今の彼の地の現状をどう考えるのでしょうか。

さらに、確かにこうした戦争を仕掛けられたら厄介ですが、この場合相手国の社会の上から下まで警戒状態に置くことを強制するものです。

通常戦争の脅威を与える場合よりもはるかに強い反感を国境の外に蔓延させることになります。

平時にこうした脅威を周囲に振りまくことは対外関係に強烈な負の影響を与えるものと思われます。


見方を変えて、これは単にウクライナ国内を不安定化させ、西側の影響力がウクライナに及んだとしても、例えばNATOの重要拠点をウクライナ内に作るなどの計画があったとしても不可能にしてしまうことを目論んだと仮定してみましょう。

しかしこれは、露・ウクライナではなく露・西側というレベルで見ることが必要となってきます。

ウクライナ国内の不安定化には成功したとしても、露・西側というレベルで見た場合西側にとってこの問題はNATO・EUの壁の外のことです。

しかし露は当事者としてウクライナの件に資源を投じていかねばならなくなったとすると足を取られているのはどちらでしょう。

NATOはウクライナ防衛の義務は当然ないし、グルジア・ウクライナいじりをNATOもEUも続行しつつ露を侵略者として悪者呼ばわりしていればいいのだし、

今のところ戦争のパターンを支配してると思われるのは現状維持をしているだけでいい西側なのではないでしょうか。

西側はNATOの東側の壁を守りつつ、その外のモルドヴァ・ウクライナ・グルジアいじりを続ける従来の政策を変更していません。

露がこれを阻止できていないのなら、なんのためにあれだけ激しいリアクションをしたのかということになってしまいます。


今日はこんなところでしょうか。

До побачення!
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