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ウクライナ・右派セクターと当局の衝突

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Dobry vecer!

エリシュカです。


まず、最初にお伝えしなければならないことは、この件は非常にわかりにくく、ウクライナのニュースサイトですら原因を「不明瞭」と言っていることです。

解釈にも違いがあり、特にウクライナ国内での右派セクター支持派と非支持派(今回の件で失望した層も含む)ではだいぶ異なったものになっています。

正直今書いていいものかどうか躊躇があったのですが、とりあえず現時点でわかっていることをまとめてみたいと思います。

ただ情報の詳細については現時点で誤報の可能性もあることを考慮して、簡単な事実のみを書きます。


7月11日、ウクライナ西部のザカルパッチャ州のムカチェヴェで、ウクライナ極右政党・準軍事組織の右派セクターの武装集団が地元のスポーツセンターを火器で襲撃し死傷者が出るという事件がありました。

そして現地の警察との武力衝突に至ります。

ウクライナ内務省はこの右派セクターの武装集団に武装解除と降伏を要求しますが、右派セクター側は応じず逆に現地の治安当局の長の逮捕やアワコフ内相の辞任を要求し、ウクライナ各地でのデモとキエフと西部をつなぐ道路に検問所を置くなどの措置を行っています。

現地右派セクター集団側は人質を取ったという報道がありますが、すでに解放された、右派セクター側は否定しているなどこの点も不明瞭です。


今回の件で、右派セクター側の主張は、現地自治体の腐敗を糾弾するために行ったというものです。

そもそも先に発砲してきたのは相手側だと主張しています。

腐敗とは、タバコなどの密輸品の売買。

このザカルパッチャ州は、ウクライナの南西部に位置し、周囲をスロバキア、ハンガリー、ルーマニアに囲まれています。
westukr.png

また人身売買など、貧困国の地政学的クロスロードにある地域がなりがちな密輸犯罪の重要地点になっている地方です。

ウクライナ国内の腐敗は酷いものがありまして、今回右派セクター側の主張を無下に退けることは、事態が解明されるまで控えておいた方がいいかとも思われます。

ただ、右派セクターは政府からの資金で国防などの活動を行っている状況で、現地の腐敗した右派セクター集団が同じようなことをやっていて、密貿易の利益から地元当局と対立したという可能性も捨てきれないのです。


上の地図でもお分かりになるように、ザカルパッチャ州はパイプラインが多数通っている地政学的に重要な地域です。

スロバキアからウクライナへの還流パイプラインもここを通っています。

また、ここは第二次大戦後に後付でソ連邦ウクライナ共和国に加えられた地域であるためキエフとの関係が疎遠であることも考慮しなければなりません。

ここのハンガリー系とルシン人については以前のエントリで書きました。
http://belaoluja.blog.fc2.com/blog-entry-22.html


ともあれ、いまのところ事態が進行中ですしまた情報の見極めも難しいので、今後もよく観察し、新たな情報・分析について暫時書いていきたいと思います。


今日はこんなところでしょうか。

それでは、Dobrou noc! Na shledanou!





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ウクライナ戦争、腐敗と戦争長期化の懸念

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Dobry vecer!

エリシュカです。

さてと…

親露派側がロシアからの増援を受けて攻勢に出ています。

現在のところウクライナ側が劣勢です。東部で占領地を広げられている状況です。

ただ… うーむ…

ロシア側が何を達成したくてこれを行っているのか、その達成したいものが果たして本当にロシアにとって利益になるものかが相変わらずわかりにくいために、そこで思考がストップしている状況です。

親露派側が優勢なのは当然ロシア本国からの持ち出しが多いからです。ロシアの経済状況がこんなではウクライナ戦争は重荷以外の何物でもないでしょう。

占領に成功したとしても荒廃した東部のインフラを復興する費用は大きなものになるでしょう。

東部にある資源ははたしてそれらを補えるものなのでしょうか。

その点についてこの記事の後半部分で触れています。

http://www.thedailybeast.com/articles/2015/01/26/ukraine-is-losing-the-war-on-3-fronts.html


紛争状態を固定化(英語文献ではfrozenという言い回しが用いられます)してウクライナ国内を不安定化させる戦略だとしても、

戦争をこれだけ長期化させてしまった現在ではウクライナ側にかなりの反露感情が醸成されてしまっていると考えられます。

ウクライナを再び自陣営に引き込むことはそうした面で困難な状況になっていますし、

また経済面でも、西側は今後もウクライナに支援を続けるものと思われますし、また今の経済状況のロシアと一緒の経済圏に入ることにも魅力を感じないでしょう。


ただ、EU側にもギリシア問題など経済に影を落とすファクターがあり、こちらにも注視していないといけません。

今後も不断の観察を続け随時ご報告していきます。


さて、今日の主題はこれです。

これは去年11月の記事です。

ウクライナでの戦争が始まって以来ロシアから犯罪組織が流入し、戦争状態にも関わらず現地のウクライナ側の犯罪組織と結託し悪事を働いているというものです。

http://www.vice.com/read/how-the-invasion-of-ukraine-is-shaking-up-the-global-crime-scene-1106

記事によれば、オデッサは犯罪交易のハブとなり、武器密輸、人身売買、違法薬物取引がここを経由して行われていると報告しています。

そしてクリミアのセヴァストポリは今後オデッサ以上のハブとなりうる条件を整えているとしています。

もともとウクライナの政治・行政の腐敗の度合いが大きかったことに加え、戦争が始まって以来の経済状態の悪化、さらにロシアへの経済制裁が密輸出入にかかわる犯罪組織の跳梁を促進させ現地の政治・行政との腐敗した癒着を引き起こしているとしています。


政治・行政の腐敗と犯罪組織による巨大な腐敗の構造がいかに戦争を長期化させるかは、アンナ・ポリトコフスカヤの著書「チェチェン・やめられない戦争(邦題)」で詳しく述べられています。

この著書述べられていることは、

まず軍のトップレベルでは戦争状態が長引いていることにより昇進の機会が多くなる。

また国から回された戦費を横領できるチャンスも増える。

現場の兵士は現地人から略奪(文字通りの略奪のほかに逮捕と称して現地人を合法的に拉致し親族に身代金を要求する)して得られる利益が増える。

現地の行政府(著書ではロシア政府により樹立されたチェチェン共和国政府)はモスクワより与えられた復興費を横領できる。

そして現地の犯罪組織はこうしたゆるい状況を利用して犯罪的営為を拡大させる(著書では石油パイプラインからの抜き取り密輸とそれを保護する内務省員)。

さらに、戦時下のブラックエコノミーの形成自体も戦争長期化の原因になります。

こうした戦争状態に適応した経済は、戦時下で生きていかねばならない現地人がそれに依存せざるを得なくなる状況になった場合、戦争状態を現地人にとってなくてはならない環境にしてしまうのです。


今回のウクライナ戦争ではロシア、ウクライナ双方から不正規兵が入り込んでいます。

正規兵・不正規兵と犯罪集団の関係が今後密になり現地でブラックエコノミーが発生する事態に及べば、それはこの戦争の行く末を左右するファクターの一つになるかもしれません。


今日はこんなところでしょうか。

それでは、Na shledanou!

ウクライナ、バス攻撃事件の影響

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Dobry vecer!

エリシュカです。

今回は、ウクライナのドネツィク近郊ヴォルノヴァハで起こった民間人の乗ったバスへの攻撃とその後の流れについてです。

1月13日に起こったこの事件はウクライナ国内でかなり深刻に受け止められています。

15日は服喪の日とされ、リトアニアもこれにならったようです。
https://twitter.com/LithuaniaMFA/status/555605334983991296

ウクライナ大統領、首相、ウクライナ議会は欧州議会、欧州委員会などに親露派武装集団をテロリスト認定するよう要請しました。
https://twitter.com/UKRinVAT/status/555366491353530369
https://twitter.com/UKRinVAT/status/555371991335968769

注目されるのは、件のシャルリーエブドの件にリンクさせる形でこの事件がウクライナ人に受け止められていることです。

Je suis Charlieにちなんで"Je suis Volnovakha"がウクライナ人によって拡散され、twitterでもこのハッシュタグをつけたツイートが多くみられました。

そもそもポロシェンコ大統領のtwitterアカウントがこの文をアイコンに使い、この運動を広めることを呼び掛けています。
https://twitter.com/poroshenko/status/555469503870824448

問題は今現在有名無実化しつつも存在し続ける停戦合意の行方です。

ポロシェンコ大統領はこの事件の後ドイツのメルケル首相、フランスのオランド大統領と電話会談していますが、

メルケル首相は当日ドイツを訪問していたNATOのストルテンベルグ事務総長との会談でNATOが露と対峙することに消極的な発言をしており、
http://www.b92.net/info/vesti/index.php?yyyy=2015&mm=01&dd=14&nav_id=946757&utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter

ポロシェンコにどのように応答したのか気になるところです。


さて、このジュシュイシャルリーに連動したウクライナの動きはジレンマをはらむものです。

西欧諸国内で反過激イスラム・反移民感情が盛り上がり右派の勢力が増大すれば、そうした右派はたいてい反EUのスタンスであり、

統一されている欧州に支持されていることが生命線であるウクライナにとっては非常に好ましくない事態になる恐れがあるのです。


さて、今後ロシアはどう行動するでしょうか。

停戦が有名無実であるとはいえ、大規模に軍を投入するには公式に戦争状態にあると宣言することが不可欠です。

そして今現在のドネツィクとルハンスィクだけを「凍結された紛争地域」にしたところでウクライナ全土の不安定化は不可能です。

この場合、ノヴォロシアの創設まではできなくても、せめて海岸地帯は奪取、少なくとも紛争地域にしてウクライナにもNATOにも使えないものにしたいところでしょう。

マリウポリからオデッサまで紛争を拡大し、沿ドニエストルと連結させるのが考えられる今後の行動かもしれません。

そういえば、ウクライナ領ベッサラビアで妙な動きが出ているようです。
http://neweasterneurope.eu/articles-and-commentary/1437-the-republic-of-budjak-next-in-line

ベッサラビアはプルート川とドニエストル川にはさまれた全域をさし、もともとルーマニア領だったのですがソ連にもぎ取られたあと現在のモルドヴァ以外の部分はウクライナ領になっています。


凍結された紛争ということで、OSCEなどの介入の責任を追及する声もあります。

ドネツィク空港の戦闘で動きがあった件についてこのユーザーは、
https://twitter.com/tuumapomm/status/555738351299756032

エドワード・ルトワックの国際機関による紛争介入の弊害についての主張を思い起こさせます。

ちなみに次期OSCE議長国はセルビアなのですが、
http://inserbia.info/today/2015/01/serbia-takes-over-osce-chairmanship-at-difficult-time/

これについてかなりウクライナ人が懸念している模様です。


次回はバルト三国について書いてみたいと思います。


今日はこんなところでしょうか。

それでは、Na shledanou!



ウクライナ西部の不安定要因、ハンガリー系とルシン人

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Dobry vecer!

エリシュカです。

それでは私から先にご説明したいと思います。

この話題はハンガリー人のエルジェーベトのほうが適役かとも思うのですが、彼女は厳格な性格ですのでこうした個々の東欧情勢は私が引き受けます。


さて、今回の話題は、ウクライナ西部のザカルパッチャ州についてです。

https://www.google.co.jp/maps/place/%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A+%E3%82%B6%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%88/@48.6208,22.287883,7z/data=!4m2!3m1!1s0x4739130bab8a020d:0x59e49996f9b6d02e

これをご覧いただければおわかりになるように、このウクライナの西の端の州はスロバキア、ハンガリー、ルーマニアに囲まれた地域にあります。

この地域の歴史は複雑で、おおまかに、ウクライナ西部ハーリチナ(ガリツィア)までハプスブルク帝国領だった時代には、ハーリチナとともに帝国領に属していました。

第一次大戦後、ハプスブルク帝国の事実上の崩壊に伴い、いろいろな経緯の末ここはチェコスロバキア領に編入されます。

その後、第二次大戦時にはハンガリー領に。

大戦後、ここはソ連邦ウクライナ共和国に編入されます。


こうした複雑な歴史を反映し、ここは多民族地域であり、例えば総人口の12%程度はハンガリー人です。

ここのハンガリー人について、オルバーン政権の元民族主義的傾向を強めるハンガリー政府が、今年に入りウクライナ政府に対しハンガリー人の自治を要求し始めました。

ちなみに、ハンガリー人の民族主義者、たとえば極右のヨッビクなどはここはハンガリーに「返される」べきだと主張しています。




そして、問題をさらに難しくするもう一つの集団があるのです。

東欧中部の各国に居住する、少数民族のルシン人です。

ルシン人とは、旧ハプスブルク帝国内の東スラヴ語を話す民族でウクライナ人だという自覚を持っていない集団というのが適切でしょうか。

ルシン人はウクライナ政府に対し従順ではありません。

彼らもまた自治を要求し、彼らの急進的グループはウクライナからの分離を画策したりしています。

そして彼らはハンガリー人と共闘する傾向にあるのです。

このアーティクルがこれについてよくまとめています。

http://www.strategic-culture.org/news/2014/09/30/hungarian-factor.-transcarpathian-fragment-of-ukrainian-patchwork.html


こうした動きを加速させているのが、露による侵攻を受けたウクライナ人の民族主義の高揚です。

本来ならウクライナを団結させるべきこうした感情が、少数民族の離反を招いているのは皮肉な話です。


これは露にとっても有利な状況です。

オルバーンの親露的なスタンスもあり、露はハンガリー本国もまきこんでこのザカルパッチャをもう一つの紛争地帯にする意図があるとこの記事では分析しています。

http://www.jamestown.org/single/?tx_ttnews%5Btt_news%5D=43042&tx_ttnews%5BbackPid%5D=7&cHash=2689517926e9c29e02a775b5a81a9d81#.VFyqD-lxnIV

この記事で、ザカルパッチャ問題に火をつければ仮にドンバスのようにならなくてもハンガリーとの関係が悪化してウクライナが孤立化するという露の目的について分析しているのは、ほほうと思いました。

ちなみに、先日のウクライナ議会選挙の際、ザカルパッチャでの選挙に対するテロ行為を阻止したとウクライナ安全保障・国防会議が報じました。

https://twitter.com/NSDC_ua/status/526335864885248001


ザカルパッチャはパイプラインの地政学においても重要な位置を占めます。

このHPの地図をご覧いただければわかるように、ザカルパッチャは露から東欧中部に抜けるパイプラインが収束してまた分岐するところであり、またウクライナを露のエネルギー支配から脱するべくスロバキアから逆流するパイプラインが通るのもこの場所です。

http://www.armedpolitics.com/131/zakarpattia-pipelines-a-oligarch-and-some-separatists/


今日はこんなところでしょうか。

それでは、Dobrou noc! Na shledanou!

姉妹ブログのここでも書いているのでよろしくです! http://crnogorac.blog117.fc2.com/

ウクライナ、二つの選挙と今後

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Доброго вечора!

教祖です。


ウクライナでの二つの選挙が終わりました。

ウクライナ議会(ヴェルホヴナ・ラーダ)と東部2州の選挙です。

予想通り、前者は親西派の圧勝、東部2州では真逆という結果が出ました。

予想通りなのでこれについて特に言うことはありません。

ただネタ的に、昨日スウェーデンのビルド元外相がこのツイートで紹介していた

https://twitter.com/carlbildt/status/528926642425856000

「選挙監視団」のリストを紹介しておきましょう。

http://anton-shekhovtsov.blogspot.se/2014/11/fake-monitors-observe-fake-elections-in.html

いずれも欧州各国の極左や極右で、思わず吹いてしまいました。


さて、今後です

ロシアが停戦期間にこの東部2州を分離させる動きを着々と進めていることにウクライナ政府はもとより西側もかなり懸念を抱いています。

いくつかの国が選挙結果を認めないと公にしていますが、EU諸国は基本的にこの流れでしょう。

資源輸入など経済関連の問題によりEU諸国に対露強硬政策に消極的な態度を取る国々もありましたが、今回のロシアのこのアグレッシヴな行動は予想外だったと思われます。


今回の戦争の先が読みがたいのは、ロシアの戦争目的がなんなのかわかりづらいという点につきます。

ロシアの行動そして主張は(言っちゃ悪いですが)土地争いを始めたバルカンの小国と非常に似通っており、これを大国のロシアが本当に額面通りそうした理由でやっているのかという疑念がどうしても生じてくるのです。

そもそもノヴォロシアの樹立というのが不合理そのものに見えます。これを樹立してその後どうするのか。この広大な地域で親露派・ロシア人とウクライナ人との民族衝突が始まってしまったらロシアはかなりのエナジーをここに蕩尽することになります。

ただ、他者視点では非合理でしかない戦争目的のためにある国が戦争を始めるというのはよくあることであり、最初からプレイヤーの思考と行動が合理的であるのを前提しての分析にはもちろん限界があります。

論者の中には、ひょっとしたらプーチンは西側がウクライナの「ファシスト」をたきつけてロシアに害をなそうとしているという自身のレトリックを頭から信じているのではないか、という見方も出てきています。


ともあれ、ウクライナの「停戦」は(あるツイートで ceasefire war と呼称しているのを見て笑ってしまいました)いつウクライナ政府が公式に認めるか、でなければなし崩し的に大規模戦争に発展するかという段階にまで来ていると思われます。

戦闘はずっと続いており、例えばドネツィク空港の攻防戦(防衛側のウクライナ兵たちは「サイボーグ」と呼ばれ一部で英雄視されています)、その他周辺地域での戦闘。マリウポリなどへの攻撃。

現地からは露軍が増強されているという情報も(未確認ですが)伝わっています。

現地のウクライナ人には露軍が頭部とクリミア、そしてオデッサ、沿ドニエストルとノヴォロシア構想に沿った軍事行動を企てていると疑っています。

現地住民に対する暴力行為も行われているようです。

これはザハルチェンコが公にしたものですが、ドネツィク州にて286名の若い女性が殺害され埋められているのが発見されました。

http://osvedomitel.com/1097-v-doneckoj-oblasti-nashli-tela-okolo-300-zastrelennyx-zhenshhin/

第三者による究明によらないかぎり今ここで何が起きているのか正確に把握するのは不可能でしょう。

ほかにも住民に対する攻撃が多発しているのであれば、東部におけるロシア系とウクライナ系との共存はもう不可能でしょう。

東部2州が独立しようとしまいと、今後バルカンでのような民族浄化が行われる可能性があるでしょう。


そしてこうした騒乱を管理するのはロシアのほうです。

2008年、ロシアはグルジアに侵攻し露骨に西側に寄っていたグルジアの姿勢にストップをかけ西側に示威を行いましたが、その後も西側は変わらずグルジアにタッチし続けました。

ウクライナの戦争がロシア有利に終わったとしても、その後も西側のウクライナ、そして東方いじりを阻止できるとは思いません。

ならばこそ、ロシアはバルトおよびバルカンにおける攪乱を狙ってくるかもしれません。

特にNATO加盟国であるバルト三国において露系を先導し国内に騒乱を起こせば、露軍がグリーンマンとして侵攻する必要もなくNATO域内に紛争地域を作ることに成功するでしょう。

先のロシア空軍によるNATO加盟国に対する大規模領空侵犯などの行為の目的の一つは、これらバルト三国のロシア系にモスクワは彼らをバックアップするということをアピールする狙いがあるのかもしれません。


今後も、この二地域に対する注視は、必要です。


今回はこんなところでしょうか。

それでは、До побачення!

*バルカンについて語っている姉妹ブログもよろしくです! http://crnogorac.blog117.fc2.com/




プロフィール

belaoluja

Author:belaoluja
こちらは南東欧戦略環境分析局blog http://crnogorac.blog117.fc2.com/ から萌え要素を抜いたものになります。

文責は同じ @crnaoluja (twitter) です。

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